今日は昨日予告した通りどんな風にテルミンにアプローチしていったのかを話します!!
僕が演じたテルミンは舞台プロデューサー!脚本の中井さんから最初に受けた役の説明は
「芝居好きで男好きの熱い男」
それぞれに当て書き(役者の個性に合わせて役を描くこと)したと言ってたのですが僕に対する当て書きは男好きなの!!??と驚いたことを覚えてます(笑)初めて作品を読んだ時のテルミンの印象は
「優しい」
でした。背中を押してあげる優しさではなく、そっと支えるような、前進しようとする人たちに寄り添うような優しさを持った人。間違ったことをしようとしてる人を否定するのではなく、気づかせてあげるような言葉を投げかけることのできる優しい人。
そんなテルミンが僕にはとても魅力的に見えました。
テルミンになるために1番最初にやったのは
金髪!!
なんか金髪にしないとテルミンになれない気がしたんですよね(笑)LGBTの人を演じるのは初めてでした。中井さん的には当て書きだったかもしれないですが、僕はどうしようかと不安でいっぱいです(笑)コントやバラエティーに出てくる、いわゆるオネエと言われるような感じにしたくない。
1人の人間としてリアルに生きてる人として生きたい。
そう思ってテルミンのことを考えてました。
そこで思い出したのが「怒り」という映画に出演してた『妻夫木聡』さんと『綾野剛』さんです。彼らもLGBTの人を演じていたのですが、それがとても自然で印象に残ってました。誇張しなくても演じられる。その方向を指し示してくれた映画でした。
ちなみに金髪にしたことに大きな意味はないです(笑)ただ自分のままだと絶対に出来ないと思って金髪にしました。
この判断の良し悪しは今もわかりません。
結果的にどんなテルミンが生きていたかは是非「渋谷行進曲」をみて確認してください!
そしてこの「渋谷行進曲」を経て「朝陽が昇るまで待って」が作られるのですがその過程でも沢山のことが起きます。明日からはその過程のことを話していきたいと思います。